こんにちは、はるさめです。
今回は、就活で重要になる「ガクチカ」の整理の仕方について紹介していきます。
「就活って何から始めればいいの?」という方は、まずはこちら↓の記事から読むのがおすすめです。
(理系院生の就活は何から始めるべき?|修士の就活完全ガイド)
ガクチカとは?まずは基本から確認しよう
ガクチカの意味と目的
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称です。 就活生であれば何度も耳にする言葉ですが、学生の方や、就活を始めたばかりの人には聞き慣れないかもしれません。
簡単に言えば、「大学時代、あなたが一生懸命取り組んできたこと」を問うものです。
サークル活動、部活動、アルバイト、学業など、ジャンルは問いません。

大学院生だとガクチカは研究以外でも大丈夫なのかな?
もちろん!研究以外でガクチカを用意することは何の問題もありません。むしろ、ガクチカと研究は切り離して聞かれることも多いので、ガクチカ=研究となってしまうと逆に話題が被ってマイナス印象になると思います。
就活でガクチカが重視される理由
企業は学生時代に何を頑張ってきたかを通して、あなたの人柄や価値観、行動特性を見ています。つまり、ガクチカはあなたという人物の“過去の生き様”を証明し、 “将来の可能性”を保証する材料なのです。
ガクチカは「強さ×深さ」で考える
エピソードの「強さ」とは?
“強さ”とは、たとえば「全国大会出場」や「難関資格取得」など、他人と差別化できる実績のインパクトのことです。 これ自体は後から作るのが難しいため、元々持っている人はアドバンテージになります。

うぅ、、僕にはそんな強いエピソードはないよ~、、
エピソードの「深さ」とは?
一方で、”深さ”とは、その経験を通してあなた自身の内面や考え方がどれだけ伝わるかのことです。
表面的な出来事の説明だけでなく、そのエピソードを通じてあなたが課題に対してどう考え、どのようなアクションを取る人物なのかを伝える必要があります。
結果が出せている就活生はこの”深さ”で勝負しています。
エピソードを偽るリスクと信用の大切さ
そしてもう1つ、大事なことがあります。 エピソードを盛るためにウソをつくのは絶対NG。
多少、数字の見え方を調整する(12位を10位など)程度ならまだしも、 “県大会出場”を”全国大会出場”と偽るような誤魔化しは避けましょう。

バレなきゃよくない……って思っちゃう人もいそうだね?
たしかに、嘘をつくのがとびきり上手くて、どんな質問にもブレずに答えられる人なら、乗り切れるかもしれません。
でも、そんな人はごくわずか。ほとんどの場合、どこかでボロが出ます。そして、面接中に嘘がバレたときの印象は最悪です。
どんなに魅力的なことを語っていても、「信頼できない人」と判断された瞬間にすべてが水の泡です。
「深さ」で勝負するための考え方
ここはやはり、「深さ」で勝負しましょう。1年間、就活を本気でやってきた立場から言わせてもらうとエピソードの“強さ”だけで選考が通ることは、ほとんどありません。
企業がガクチカに求めているもの
就活でガクチカが重視される理由をもう一度復習しておきましょう。企業はガクチカからあなたの人柄や価値観、行動特性を見ているんでしたね。
なぜそんなところを見ているのか?それはあなたが会社に合う人物かどうか、もっと言えば、
「会社で長く働き、成果を出してくれるかどうか」を見極めたいからです。
「再現性」を伝えることの重要性
たとえば、バスケで全国大会に出場したというエピソードを持っている人がいたとしましょう。
確かにそのエピソードはとても魅力的です。しかしよほど特殊な職場でもない限り、就職先でバスケのスキルがそのまま役立つことは少ないでしょう。
でも、そこに至るまでに「何を考え」「どう行動したのか」、
そして「その経験をどう今後に活かそうとしているのか」――ここに再現性があれば、ビジネスの現場でも活躍できる人材だと伝わるのです。
ガクチカで大切なのは、“結果”ではなく、“再現性”。
今日はこの言葉を強く頭に叩き込んでください。

大事なのは結果ではなく、プロセスだ。ってどっかの偉い人も言ってたね。
ガクチカを書く前に“整理”しよう
ガクチカで重要な「深さ」の大切さをよく理解したうえで、さっそく自分自身のガクチカを書いてみましょう。でもちょっと待って!しっかりステップを踏んで整理しながら書いていくことが大事です。
まずはインタビュー形式で洗い出す
ガクチカを書くコツは、いきなり字数を意識して書き始めないこと。
まずは、「背景」「目的」「課題」「施策」「結果」の流れに沿って、 思いつくままに書き出していきましょう。
最初は上手く書けないかもしれません。 そんなときは、インタビュー形式で第三者に話を聞いてもらうのがオススメです。 友達でもいいですし、メンターがいれば積極的に活用しましょう。 (※メンターの探し方については、理系院生の就活は何から始めるべき?|修士の就活完全ガイドの記事を参照ください。)
実例紹介|塾講師アルバイトのガクチカ(400字)
インタビューメモ
実際に、メンターにインタビューしてもらったときのメモを紹介します。 以下は、塾講師のアルバイトに関する洗い出しの例です。
- 塾講アルバイト
- なぜ塾講師をはじめられた?
- 浪人時期に予備校に行き、塾に対して行く価値を再確認
- 自分自身の経験の還元
- なぜ塾講師をやり続けることができた?
- 勉強に対して生徒が前向きになった瞬間がやりがいに感じた
- 背景・目的
- 個別指導
- 高3が7人
- 第一志望校に全員合格させる
- 中2が2人
- 高3が7人
- 個別指導
- 目標を掲げた理由
- 塾に対しての価値を体現したかった
- 第一志望合格への想いが人一倍強い
- 現状
- 高3
- 高3になってから持った生徒4人
- 順調に勉強すれば上手くいく
- 高3になる前に持っていた生徒が3人
- 1人は大丈夫だが、2人難しそう
- 高3になってから持った生徒4人
- 高3
- 課題・問題
- 高3の2人に関して(数学担当)
- 勉強時間が担保できない
- 漠然とした苦手意識
- 何が分からないのか分からない
- 勉強時間が担保できない
- 高3の2人に関して(数学担当)
- 施策
- 相手の状態・考えを整理する
- 分かるところと分からないところをはっきりさせる
- 相手を褒める
- 分かることを認識させる
- 相手の状態・考えを整理する
- 結果・学び
- 浪人時期で、いっぱい知識を持っているからこそ、自分が持っている知識を伝えようとしてしまった
- 人によって目標が異なる
- 人によって異なる知識量が違う
- 相手のニーズが優先
- 相手視点の重要性を学ぶ
- 他人視点の情報提示
- 寄り添うことで信頼関係を構築
- 一人一人に合った指導ができたことで全員が志望校に合格
- なぜ塾講師をはじめられた?
相手に話している中で自分が見落としていた、「そういえばこんなことしてたな」「こういうところで苦労したな」というところが見えてくると思います。
まずは自分がどんなことをしていたのか洗い出しをしてみましょう。
メンターがいない場合は自分でこのような項目を準備して箇条書きで書いてみるのもいいと思います。
完成例(ES提出用の400字)
実際にインタビューを経て、ガクチカについて洗い出し、整理した結果がこちらになります!
塾講師として7人の大学受験生を志望校合格に導いた。担当当初、生徒ごとの学力差が大きく、それぞれの志望校も異なるため、同じ教え方では効果が出ないという課題があった。そこで、一人ひとりの悩みを把握し、寄り添った指導が必要だと考えた。まずは、日頃から趣味や部活など幅広い話題で信頼関係を築いた。学習面では、月ごとの目標を生徒とともに設定し、それを達成するためのルーティンを決めた。さらに、学習手帳を活用し、ルーティンの実施状況を確認することで、生徒の学習状況や問題点を把握。必要に応じて軌道修正を行い、継続的な成長を促した。また、授業後には質問対応タイムを設け、自習室の生徒にも積極的に声をかけることで、授業前後も質問が絶えない環境を実現。最終的に全員が苦手を克服し、志望校合格を果たした。この経験を通じて、一人ひとりに寄り添うことの大切さと、人の成長を後押しすることのやりがいを学んだ。
インタビューメモを活用しながら背景・目的・課題・施策・結果という流れに沿って書くことができました。
指定の文字に収めようとしていきなり書きだしてしまうと、伝えるべき内容が漏れてしまったり、結局何をしたのかわからないということになりがちです。
事前にインタビュー形式での洗い出しをしておくことで漏れなく書くことができますし、構成としてもスッと府に落ちるものが書きやすいです。また深堀をしておくことで面接対策にもなります!

書き出す前の準備が勝負を分けるんだね!僕もやってみる!!
まとめ:今回の学び
いかがだったでしょう。ガクチカについて理解を深められたでしょうか?
今回のブログでの学びポイントをおさらいしておきましょう!
今日のポイント
- ガクチカ=研究としてしまうのはNG!他の話題を見つけよう
- ガクチカは「強さ」×「深さ」、「深さ」に勝負をかけよう!
- いきなり書く前にまずはインタビューで洗い出し
- 背景・目的・課題・施策・結果の流れで実際に書いてみよう!
ぜひ、皆さんもインタビュー形式の深堀フレームワークを活用して、自分自身のガクチカを整理してみてください。
自分の過去を振り返ってみると、意外と「頑張ってきたこと」がたくさんあるはずです。
それではまた、次回のブログでお会いしましょう!
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